HSCが「2023年度活動報告」を発表

Hair-dressing Scissors Consortium（HSC／萩野眞会長）は、2024年6月、「2023年度活動報告」を発表した。HSCは、2019年日本のシザーメーカー5社が、「品質規格の制定」「品質の評価」「規格認定及びその管理」を掲げて発足した組織。国内外に向け、技術者が安心して使えるハサミについて、「製品」と「情報」の両輪を届ける活動を行っている。2023年度の活動は次のとおり。2023年度は初代会長の長谷川敏雄氏が退職により退任し、会長には萩野眞氏（㈱内海代表取締役社長）が就任した。また、新しいメンバーとして河野勇次氏（（株）ナルトシザー代表取締役）が加わった。主な活動は、HSCの信頼向上のため15の国と地域で商標登録を済ませ、会員企業5社で共通の『HSCタグ』を製品に取り付けることで、HSCの知名度向上を図った。タグの使用枚数は全体で既に5万枚を超え、10万枚に届こうとしている。また、情報発信にも注力し、①ホームページ内に模倣品対策に関するページを設計、②ハサミに関する用語集の編集を完了、③塑性加工学会での学会発表の継続と学会誌への論文投稿を行った。2024年度には①の模倣品対策ページの稼働、②の用語集の印刷と活用を進めていく予定だ。また、③については、2024年6月発行の塑性加工学会誌『塑性と加工』への論文掲載も決まっている。更に今後、用語集を一歩進めて会員各社のハサミに関する勉強会資料を整理した『はさみの教科書』の制作を進め、今年度中の書籍化を目指す。2023年度末には、卓上で飾れるHSCのバナーを作成した。