一般社団法人日本エステティック工業会(JEIA/瀧川睦子理事長)は、2023年6月21日(水)に大阪府・大阪市のネイルサロンで起こった脱毛施術による医師法違反・業務上過失傷害事件について、会員各所に情報を発信し、注意喚起を促した。JEIAをはじめとする、主要のエステティック各団体では、美容ライト脱毛を施術する際は、JEPA※1の美容ライト機器適合審査に合格した機器を用いること、美容ライト脱毛教育制度に参加し、正しい知識を身に付けた技術者が行う必要があることを徹底している。しかし、今回の事件で使用された機器は、JEPAの美容ライト脱毛適合審査制度およびJEIA会員のものではなく、経営者にいたっては医師法違反について「脱毛機器を使用するのに、医師の資格が必要だとは知らなかった」と供述。また従業員は「脱毛機器が故障し、ハンドピースを交換した際、フィルターを入れ替えるのを忘れた」と供述していることから、JEIAは基礎知識を持たない人が脱毛施術を行い、やけどを起こした事案であるという見解を示した。この事件を受けJEIAは、会員各所にメンテナンスに関する指導の徹底と、「美容ライト脱毛安全講習会」及び「認定美容ライト脱毛技術者講習会」の未受講者に対し、受講を促した。講習会は、eラーニングにてサロンや自宅で受講でき、全国300ヵ所の試験会場で受験が可能。
※1 一般社団法人日本エステティック振興協議会