日本着付学術会（原恒子会長=全日本美容業生活衛生同業組合連合会 副理事長）は7月21日（火）〜22日（水）、ホテルニューオータニ（東京都・千代田区）において、『第17回研修会』を開催した。同研修会は、着付・着物類に関するより一層の知識の涵養や技術の練磨、芸術性あふれる気品の高い着付け師の育成を目的に行われているもの。研修1日目は、国内外で活躍する日本刺繍作家の草乃しずか氏を講師に、『日本刺繍の世界〜心に着せて〜』と題した講演が行われた。会場には、あでやかな刺繍が施された打掛や和の心を表現した作品の数々も展示され、参加者の目を引いていた。2日目は国宝の復元などにも携わる染師の吉岡幸雄氏による『日本の伝統色』に関するレクチャーが行われたほか、『平成27年度十傑選考会』も開催。同選考会は年に１度開催されており、5回認定されると“名人”の称号が与えられる。今年は9名が出場し、田中雅子特別審査委員長をはじめとする7名の審査員の目前で『花嫁・白無垢打掛姿』『花嫁・大振袖おひきずり、帯結び・一本立て矢』の着付を披露。全員が認定された。なお、21日の研修会終了後には、平成27年度の入会者に対する『認定証授与式』と懇親会が盛大に催され、全国各地から集結した会員らが親交を深めた。

平成27年度 十傑 認定者　50音順